メイルはインフラ(infrastructure)か

インフラとはなにか

電気、ガス、水、電話、放送、鉄道、航空機、道路などはインフラだ。
必要性や止まったときの影響度などだけから判断するのではだめだ。
だれが、どこが責任をもって運用しているかが重要だ。
計算機はどうか。OSはどうか。Windowsはどうか。インターネットはどうか。

必要度としてはメイルはインフラだ

いまやメイルがなくては情報交換が成り立たないことは明らかだ。

http://japan.cnet.com/news/ent/story/0,2000047623,20060200,00.htm 「離婚よりもつらい、メールシステム障害」-IT マネジャーへの調査結果 (2003-07-29)

(メイルはなにに使われているか)
プロバイダのメイルサービスは有料という意味でインフラだ。

プロバイダはどこまで責任をもってやってくれるのだろうか。

プロバイダだけに頼っていいのだろうか。

メイルは相手に届かなければ役にたたない

メイルを送る相手がプロバイダを使っているとは限らない。
常時接続の時代にプロバイダのメイルサービスを使うのか。

メイルを支える技術は確立されたか

常時接続が普及したことで、 IPネットワークがインフラと呼べる段階になった。

しかし、メイルに関してはどうだろうか。
メイルを支えている技術はまだまだ未熟でトラブルも多い。 spam が増えて、有用性も下ってきた。 仕組みのもろさも理解されていないのではないか。 メイル管理は人手に頼る部分が多い。

インフラだから、届いて当り前というのは間違っている

また、インフラだからメイル管理は簡単だと思うのも間違っている。 インフラとしてメイルを届けるために最大限の努力をする必要があるのだ。 使う側がその努力をしているか。答えはノーだ。

メイル環境を支えているのは誰か

規模が大きいところでは メイル管理は片手間では困難である。
いい加減でも使えている期間が続くと、管理の重要性に目が向かなくなり、 使えて当り前という風潮になる。破綻は突然やってくる(ように見える)。

ボランティア活動におんぶしているようではインフラであるはずはない。 メイル管理ができると言える人がどれだけいるのだろうか。 業務がきちんと定義されたメイル管理者をおいているところが どれくらいあるだろうか。 情報関係の学科でもメイル管理ができる人はほとんどいない。

メイル管理者をおこう

メイル管理を業務とする組織がなくてはインフラとはいえない。 自前で管理することの利点 にも目を向けよう。

DNSの管理も重要だ

DNSの管理者はメイル管理者よりも数が少ない。 DNSサーバにはBINDが多く使われているが、 きちんと管理できるようには作られていない。

qmailの作者であるD. J. Bernsteinが作った djbdns を試してみることを勧める。


2004-01-17 前野年紀